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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第71章 71 公主たち
「ああ、そうそう。今度軍師助手に上がってきた朱星羅というものを知ってるかしら?」
「え?」
いきなり星羅の名前が挙がり、慶明は思わず申陽菜を凝視してしまう。華奢で可憐な容貌の申陽菜から出る言葉は、鋭く冷たい。
「そのものが何か?」
「どうも見習いの時から、隆明様が気に入ってるらしいのよね。男だとばかり思っていたら女子じゃないの」
「はあ」
「ちょろちょろ目障りなのよね。代々軍師の郭家の息子と一緒に呼び出しているけど、なんだか見過ごせないわ」
隆明は娘である星羅と一緒に過ごしたいのであろう。二人きりにならないように注意しながらよく会っているようだ。
「あたくしよりもあの娘と会っている時間のほうが長い気がするわ」
申陽菜が星羅を煙たがっていることが分かった。これ以上機嫌を損ねると、申陽菜は星羅をもっと調べ上げようとするかもしれない。そうなると隆明も、自分も守ってきたものが崩れてしまう。
「え?」
いきなり星羅の名前が挙がり、慶明は思わず申陽菜を凝視してしまう。華奢で可憐な容貌の申陽菜から出る言葉は、鋭く冷たい。
「そのものが何か?」
「どうも見習いの時から、隆明様が気に入ってるらしいのよね。男だとばかり思っていたら女子じゃないの」
「はあ」
「ちょろちょろ目障りなのよね。代々軍師の郭家の息子と一緒に呼び出しているけど、なんだか見過ごせないわ」
隆明は娘である星羅と一緒に過ごしたいのであろう。二人きりにならないように注意しながらよく会っているようだ。
「あたくしよりもあの娘と会っている時間のほうが長い気がするわ」
申陽菜が星羅を煙たがっていることが分かった。これ以上機嫌を損ねると、申陽菜は星羅をもっと調べ上げようとするかもしれない。そうなると隆明も、自分も守ってきたものが崩れてしまう。