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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第72章 72 縁談
朱家では久しぶりに家族4人揃い、夕げの席では会話が盛り上がっていた。星羅が軍師見習いから助手に昇格する間に、兄の京樹はすでに教官になっていた。養父の彰浩もその腕を見込まれ、成形の主任となっている。夫と子供たちの話を、京湖は嬉しそうに聞いている。
「華夏国は女人の進出が目覚ましいのね」
「かあさま、西国の女人は違うの?」
「家事しかしないものなの。外に出ることは許されないわね」
「かあさまも外で仕事をしたい?」
「ううん。私は家事が好きよ。若いころは家事すらしたことがなかったのだから」
ふふっと笑って京湖は立ち上がり、星羅を後ろから抱きしめる。彼女はスキンシップが好きで、感情が高ぶると側にいるものを抱きしめるのだ。
「ありがとう。星羅。私のことを気遣ってくれてるのね。私はこうやって家を整えて食事を作って、あなたたちの話を聞くことが大好きだわ」
「かあさま……」
「こんなに幸せな日が来るなんて思いもしなかった」
目を細め微笑んでいる京湖を、見つめながら彰浩も笑んでいる。
「華夏国は女人の進出が目覚ましいのね」
「かあさま、西国の女人は違うの?」
「家事しかしないものなの。外に出ることは許されないわね」
「かあさまも外で仕事をしたい?」
「ううん。私は家事が好きよ。若いころは家事すらしたことがなかったのだから」
ふふっと笑って京湖は立ち上がり、星羅を後ろから抱きしめる。彼女はスキンシップが好きで、感情が高ぶると側にいるものを抱きしめるのだ。
「ありがとう。星羅。私のことを気遣ってくれてるのね。私はこうやって家を整えて食事を作って、あなたたちの話を聞くことが大好きだわ」
「かあさま……」
「こんなに幸せな日が来るなんて思いもしなかった」
目を細め微笑んでいる京湖を、見つめながら彰浩も笑んでいる。