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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第72章 72 縁談
「だから何も気にしないで。星羅は星羅の好きなことを頑張ってくれたら私はとても嬉しい」
「そう。それならわたしも嬉しいわ」
「ふふっ。じゃ、お茶でも淹れるわね」
茶を淹れに席を立ち、京湖は台所へと向かった。星羅が食器を片付けていると、扉を叩く音が聞こえた。彰浩が立ち上がり「誰だろうか」と様子を見に行った。
京樹も「客なんて珍しいね」と扉のほうを見つめる。朱家に客が訪れることがほぼないので、ちょっとしたイベントのようだ。
彰浩がすぐに客を連れて戻ってきた。星羅はその客をみて「あらっ」と声をあげた。図書館長の張秘書監だった。
「やあ、こんな時間に失礼。皆さんがお揃いのところでと思ってたのでな」
「こちらへどうぞ」
彰浩は客間に通し、椅子を差し出す。
「これはどうも。わしは座卓よりも椅子のほうが膝が楽でいい」
ふっくらした腹をゆすって腰掛けると木製の椅子がぎしっとなった。朱家では床に座る習慣がないため、椅子生活だ。
「しかもなかなか座り心地がよい。どちらで手に入れたのですかな?」
「これは私が作りました」
「ほう! さすが官窯で一二を争う腕前ですなあ!」
机も椅子も器用な彰浩の手作りだった。机や椅子も、彼の作る陶器と同じく飾り気のないシンプルで飽きのこないものだ。
京湖がシナモン入りの紅茶を張秘書監に差し出すと彼は、また嬉しそうに「いい香りですなあ」と腹をゆすった。
「そう。それならわたしも嬉しいわ」
「ふふっ。じゃ、お茶でも淹れるわね」
茶を淹れに席を立ち、京湖は台所へと向かった。星羅が食器を片付けていると、扉を叩く音が聞こえた。彰浩が立ち上がり「誰だろうか」と様子を見に行った。
京樹も「客なんて珍しいね」と扉のほうを見つめる。朱家に客が訪れることがほぼないので、ちょっとしたイベントのようだ。
彰浩がすぐに客を連れて戻ってきた。星羅はその客をみて「あらっ」と声をあげた。図書館長の張秘書監だった。
「やあ、こんな時間に失礼。皆さんがお揃いのところでと思ってたのでな」
「こちらへどうぞ」
彰浩は客間に通し、椅子を差し出す。
「これはどうも。わしは座卓よりも椅子のほうが膝が楽でいい」
ふっくらした腹をゆすって腰掛けると木製の椅子がぎしっとなった。朱家では床に座る習慣がないため、椅子生活だ。
「しかもなかなか座り心地がよい。どちらで手に入れたのですかな?」
「これは私が作りました」
「ほう! さすが官窯で一二を争う腕前ですなあ!」
机も椅子も器用な彰浩の手作りだった。机や椅子も、彼の作る陶器と同じく飾り気のないシンプルで飽きのこないものだ。
京湖がシナモン入りの紅茶を張秘書監に差し出すと彼は、また嬉しそうに「いい香りですなあ」と腹をゆすった。