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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第76章 76 陰謀の中心
王妃の蘭加と王太子の側室、申陽菜から同時に医局長の陸慶明に依頼が舞い込む。蘭加からは王太子の曹隆明を、申陽菜からは第一公主の杏華を毒殺してほしいとのことだ。報酬はもちろん、今以上の陸家の繁栄だった。陸慶明にとって、その二つの話は大きな利益を生む話だ。能力主義の王朝とはいえ、後ろ盾の大きさは一族の繁栄につながる。
若いころの慶明は、母のために薬を開発することが大事だった。彼にとって出世は、新薬を生み出すために必要な材料が手に入りやすくなるための手段であり目的ではなかった。おかげで慶明の母は正気を取り戻し、孫の明樹を可愛がり穏やかに天寿を全うした。その後、慶明は大きな目的もなく医局長として、医局の繁栄と王族の健康維持に努めている。
王妃の蘭加と王太子の側室、申陽菜の話は断ることができない。話が上がった時点で受けるしかなく、断ることは死に直結する。頭を悩ませている慶明のもとに、星羅から懐妊の知らせを受ける。その知らせは慶明に一つの決断をさせるのだった。
若いころの慶明は、母のために薬を開発することが大事だった。彼にとって出世は、新薬を生み出すために必要な材料が手に入りやすくなるための手段であり目的ではなかった。おかげで慶明の母は正気を取り戻し、孫の明樹を可愛がり穏やかに天寿を全うした。その後、慶明は大きな目的もなく医局長として、医局の繁栄と王族の健康維持に努めている。
王妃の蘭加と王太子の側室、申陽菜の話は断ることができない。話が上がった時点で受けるしかなく、断ることは死に直結する。頭を悩ませている慶明のもとに、星羅から懐妊の知らせを受ける。その知らせは慶明に一つの決断をさせるのだった。