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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第79章 79 孫
「残念だが、明日には戻らねばな」
「そうなのね」
「何か心配なことがあるか? あれば上官に休職でも申し出るが」
「ううん。みんな良くしてくれているし、身体も元気だし」
「それならいいが」
「あなたこそ平気? 赴任先で不自由はない?」
「ああ、特にないな。兵舎の独身寮に入ってたころと同じだよ」
「そうなのね。でも独身ではないのよ?」
「わかってるさ」
明樹は明るく笑って、星羅の頬を撫でる。
「結婚前は離れてても平気だと言ったけど、実際離れるとちょっと寂しいものね」
「星妹……。俺もだよ。来年には帰ってこれるからそれまでの辛抱だな」
「うん。じゃ、行く前に抱いてやってね」
「お、おう!」
立派な体格の明樹にそっと抱かれた徳樹はふあっと小さなあくびをしてすやすや眠った。眠ってじっとしているだけの赤ん坊を二人は飽きることなく見続けた。
「そうなのね」
「何か心配なことがあるか? あれば上官に休職でも申し出るが」
「ううん。みんな良くしてくれているし、身体も元気だし」
「それならいいが」
「あなたこそ平気? 赴任先で不自由はない?」
「ああ、特にないな。兵舎の独身寮に入ってたころと同じだよ」
「そうなのね。でも独身ではないのよ?」
「わかってるさ」
明樹は明るく笑って、星羅の頬を撫でる。
「結婚前は離れてても平気だと言ったけど、実際離れるとちょっと寂しいものね」
「星妹……。俺もだよ。来年には帰ってこれるからそれまでの辛抱だな」
「うん。じゃ、行く前に抱いてやってね」
「お、おう!」
立派な体格の明樹にそっと抱かれた徳樹はふあっと小さなあくびをしてすやすや眠った。眠ってじっとしているだけの赤ん坊を二人は飽きることなく見続けた。