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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第83章 83 血脈
「そなたたちも戻るがよい」
側室たちに声を掛けてから隆明は自室に戻っていった。
側室たちは、あっさりとした宴会がもの足らずこれから集まり、菓子などを持ち寄って宴会の続きをするだろう。
「陽菜姉さまはこられないのですか? 茉莉姉さまのところで続きを……」
一番後から入った側室が申陽菜に声を掛けるが、険しい表情におののき黙って引き返した。
「あの赤子……」
申陽菜だけは、星羅の赤子が、曹隆明と同じ質の美しい髪を持っていることに気づいた。
「しかも男児とは」
星羅と隆明はやはり只ならぬ関係なのだと申陽菜はみなす。やはり星羅と徳樹を無視することはできないと一人部屋に戻り抹殺の計画を練り始めた。
側室たちに声を掛けてから隆明は自室に戻っていった。
側室たちは、あっさりとした宴会がもの足らずこれから集まり、菓子などを持ち寄って宴会の続きをするだろう。
「陽菜姉さまはこられないのですか? 茉莉姉さまのところで続きを……」
一番後から入った側室が申陽菜に声を掛けるが、険しい表情におののき黙って引き返した。
「あの赤子……」
申陽菜だけは、星羅の赤子が、曹隆明と同じ質の美しい髪を持っていることに気づいた。
「しかも男児とは」
星羅と隆明はやはり只ならぬ関係なのだと申陽菜はみなす。やはり星羅と徳樹を無視することはできないと一人部屋に戻り抹殺の計画を練り始めた。