この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第84章 84 国難
 数年のうちに国難にみまわれるという太極府の予言によって、国はもちろん、州、郡、県にも備蓄を増やしておくようにと発布してあった。備蓄と倹約を始めて数年経過すると、もう国難はないのではないかと国民を気を緩め始める。ちょうどそのころ強い冷夏にみまわれた。
更に例年に比べ雨量も多い。暑い夏をいつもより快適に過ごせると喜びもつかの間、作物に大いに影響が現れる。伸びきらない作物に加え、じっとりとした雨に根腐り始める野菜。家畜の成育も悪く、妊娠率も低下している。

「この飢饉のことだろうかのう」

 星空を見ながら、太極府長の陳賢路はつぶやく。空には凶星が赤黒く瞬いている。

「これは一つの原因だと思います。今の国家でこの状況に乗じて政変を起こす者はおりません」

 同じく星空を見つめたまま、朱京樹は答える。

「ふむ……。危機的な状況がどれぐらい続くか見通しは立てられるかね?」
「おそらく3年は」

 都から南の地方はまだ良いが、北部は飢餓に苦しむことになる。国の穀物倉庫である『氷井台』には十分に備えがあるが、まかなえるのは都に住む人々ぐらいで、ほかの州まで面倒見ることは厳しい。しかし飢饉がひどくなれば、北部から都へ避難民が南下してくるだろう。
/628ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ