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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第84章 84 国難
郭蒼樹の様子を見れば、朱星雷に恋をしていることは一目瞭然だった。朱星雷が結婚し、人妻になっていても気持ちは変わっていないように見える。
このままでは縁談の話を持ちだしても、郭蒼樹は何かと理由をつけ断ってくるだろう。今日も、星雷に恥をかかせてやろうかと思ったが失敗した。
「蒼兄もあんなにかばわなくても……」
「何か言った?」
「何も。あんたは蒼兄に顔は似てるけど中身はとんまよね」
「なっ! 軍師試験に受かってるんだぞ?」
「あたしもじゃない」
「そ、そうだな」
「まあ、まだまだこれからね」
「そうだな。良策を考えねばな」
「……」
とんちんかんな郭文立の相手をするのはやめ、柳紅美は、星羅の失脚について策をめぐらせている。
このままでは縁談の話を持ちだしても、郭蒼樹は何かと理由をつけ断ってくるだろう。今日も、星雷に恥をかかせてやろうかと思ったが失敗した。
「蒼兄もあんなにかばわなくても……」
「何か言った?」
「何も。あんたは蒼兄に顔は似てるけど中身はとんまよね」
「なっ! 軍師試験に受かってるんだぞ?」
「あたしもじゃない」
「そ、そうだな」
「まあ、まだまだこれからね」
「そうだな。良策を考えねばな」
「……」
とんちんかんな郭文立の相手をするのはやめ、柳紅美は、星羅の失脚について策をめぐらせている。