この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第86章 86 行方不明
「ありがとう。見て来るわ。貴晶さんはお母さまをお願いね」
「はい。どうしたのですか? かあさま。頭でもいたいのですか?」
貴晶は小さな手を絹枝の額にのせ、心配そうに見つめる。
「貴晶さん……」
絹枝はその小さな手をとり、しっかりと彼の身体を抱きしめていた。星羅は暖かそうな二人の様子を見ながら徳樹のもとへ行く。
大きな籠に入っている徳樹は機嫌良さそうにほほ笑んでいる。
「明兄さま……」
笑った顔が明樹にそっくりだ。
「もうわたしは子供ではない」
星羅は徳樹を抱き上げ、ぬくもりを感じる。そして明樹を探し出す決心をした。
「はい。どうしたのですか? かあさま。頭でもいたいのですか?」
貴晶は小さな手を絹枝の額にのせ、心配そうに見つめる。
「貴晶さん……」
絹枝はその小さな手をとり、しっかりと彼の身体を抱きしめていた。星羅は暖かそうな二人の様子を見ながら徳樹のもとへ行く。
大きな籠に入っている徳樹は機嫌良さそうにほほ笑んでいる。
「明兄さま……」
笑った顔が明樹にそっくりだ。
「もうわたしは子供ではない」
星羅は徳樹を抱き上げ、ぬくもりを感じる。そして明樹を探し出す決心をした。