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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第11章 11 太子と王太子妃
横たわる桃華は静かに隆明の愛撫を待つ。彼女も入浴のまえに公娼から初夜の手ほどきを受けている。破瓜の痛みがなくなるよう王家に伝わる鎮痛剤と催淫剤も服用させられている。
隆明は手順通りに口づけを与え頬から首筋、指先からひじまで愛撫すると、桃華の赤い薄衣を上半身だけ脱がす。甘い花の香りが漂いその中に顔を埋めるように隆明は香りを吸い込む。黙々と作業のように身体を開かせ、潤ってきた身体に自分の身を沈める。
桃華は公娼から教えられたとおりに、足を開き、膝を立て腰を浮かせる。隆明が入ってきたとき、痛みは感じなかった。その代わりぞわぞわと身体の奥から体験したことのない感覚が湧いてくる。目を閉じその感覚にゆだねようと思うが、うっかり何か口走り、本物の桃華ではないことが露見してしまうのが怖くて神経を張る。心からリラックスすることもエクスタシーを得ることもできず、緊張した夜をこれからも送り続けるのだろう。
隆明が呻き、行為が終ったと思うと桃華は安堵しため息をつく。何夜も繰り返されたが、桃華の形式的な行為の受け止め方に、隆明も作業的になっていく。甘いピロトークなどもなく、淡々と過ぎていく夜だった。肌を合わせているのに馴染んでいかない行為はまるで、快感を伴うスポーツのようだった。
心が通い合わぬことに隆明はむなしさを感じ、桃華との行為は完全に義務となる。彼女の懐妊によって、隆明は肩の荷が下りたのを感じた。
隆明は手順通りに口づけを与え頬から首筋、指先からひじまで愛撫すると、桃華の赤い薄衣を上半身だけ脱がす。甘い花の香りが漂いその中に顔を埋めるように隆明は香りを吸い込む。黙々と作業のように身体を開かせ、潤ってきた身体に自分の身を沈める。
桃華は公娼から教えられたとおりに、足を開き、膝を立て腰を浮かせる。隆明が入ってきたとき、痛みは感じなかった。その代わりぞわぞわと身体の奥から体験したことのない感覚が湧いてくる。目を閉じその感覚にゆだねようと思うが、うっかり何か口走り、本物の桃華ではないことが露見してしまうのが怖くて神経を張る。心からリラックスすることもエクスタシーを得ることもできず、緊張した夜をこれからも送り続けるのだろう。
隆明が呻き、行為が終ったと思うと桃華は安堵しため息をつく。何夜も繰り返されたが、桃華の形式的な行為の受け止め方に、隆明も作業的になっていく。甘いピロトークなどもなく、淡々と過ぎていく夜だった。肌を合わせているのに馴染んでいかない行為はまるで、快感を伴うスポーツのようだった。
心が通い合わぬことに隆明はむなしさを感じ、桃華との行為は完全に義務となる。彼女の懐妊によって、隆明は肩の荷が下りたのを感じた。