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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第106章 106 浪漫国へ
明日、奴隷になるというのに晶鈴は、新しい国に興奮していた。しばらくうろうろして屋台を眺め、一切れのチーズを買って食べる。
「華夏国の酥(そ)に似てるのねえ」
白い肌に金色や茶色の髪の人が多いのだなと眺めていると、華夏国の国境の町で占いをしていたカード使いの女を思い出した。
「彼女はまだあの町にいるかしらね」
華夏国を思い出すと、次々に娘の星羅や、京湖、慶明や隆明など様々な人の顔が浮かぶ。
「元気でいてくれてるといいわね」
二度と会えないかもしれないが、辛い気持ちにはならなかった。ふっとため息をついて見上げると、赤ら顔で着衣を乱している人たちが大きな建物から出てくるのが見えた。
「ああ、ここが風呂かしら」
大きな建造物に圧倒されながらも、晶鈴は好奇心に満ちローマ風呂へと入っていった。
「華夏国の酥(そ)に似てるのねえ」
白い肌に金色や茶色の髪の人が多いのだなと眺めていると、華夏国の国境の町で占いをしていたカード使いの女を思い出した。
「彼女はまだあの町にいるかしらね」
華夏国を思い出すと、次々に娘の星羅や、京湖、慶明や隆明など様々な人の顔が浮かぶ。
「元気でいてくれてるといいわね」
二度と会えないかもしれないが、辛い気持ちにはならなかった。ふっとため息をついて見上げると、赤ら顔で着衣を乱している人たちが大きな建物から出てくるのが見えた。
「ああ、ここが風呂かしら」
大きな建造物に圧倒されながらも、晶鈴は好奇心に満ちローマ風呂へと入っていった。