この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第111章 111 最後
 後ろから「行ってしまったな」と郭蒼樹に声を掛けられた。西国の王の隊列を見送っていた人々はもうすでに戻っている。いつまでも星羅は見送っていたのを、蒼樹は見守っていたのだ。

「兄はきっといい王になるわ」
「ああ、そうだろう」

 しんみりする気持ちをごまかすように「王妃になって一緒に西国へこないかって誘われてたのよね」と星羅は明るく言う。

「王妃に?」

 蒼樹は鋭い声で尋ねる。

「母に会った時に、今度求婚されたら受けるようにって言われたから、少し意識してしまったわ」
「受けなかったのか」
「うん、だって母に言われる前だったから、求婚を受けなさいって話は」
「じゃあ、誰かに求婚されたら受けるのか?」
「そうねえ……」
「袁殿とはどうなっている?」
「袁殿? さあ、よく食事に誘ってくれるわね。さ、帰りましょう」

 星羅の後を蒼樹は難しい表情で付いて行った。
/628ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ