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第113章 １１３　再嫁

　星羅はぎゅっと目を閉じ蒼樹にされるがままになる。唇が重なり、彼の舌先が星羅の唇をなめ、濡らし、入ってきた。じっくり味わうように蒼樹の舌は、星羅の口の中を舐めまわし、舌先を吸う。星羅の顎を持ち、口を開けさせ、熱い息を吐き出させる。口づけだけでも相当時間をかける蒼樹は、星羅のすべてを知り味わい尽くすつもりだ。

　髪を撫でた蒼樹は、改めて星羅の髪の美しさにため息をこぼす。黒々としたつやのある髪はしっとりとして肌に吸い付くようだ。黒髪をひとすくいし、香りをかぎながら、星羅の貝殻のような耳をいじる。

　星羅は目を閉じたまま、蒼樹の手が自分の身体を探っているのを心地よく感じていた。そっと着物の胸元を開けられ、首筋から肩にかけて唇が食むように口づけられた。

　大きな手のひらが肩を撫でる。優しく大事に扱われるのがよくわかる。少しずつ緊張がほぐれていったが、乳房をそっと揉みしだかれ始めると、心地よさの質が変わってくる。乳輪を舐められ、乳首を吸われ甘噛みされると星羅は声を出さずにはおれなかった。

「あっ、あぅんっ」

　星羅の声を聴いた蒼樹は、乳輪を舐めまわし、指先で乳首をつまみそっと捻る。蒼樹の指先と舌技で星羅の乳首はより敏感になった。胸の二点が切なく疼く。

　着物の前を完全を開けられたので、星羅は無意識に両手で自分の身体を抱きしめた。蒼樹は星羅の臀部を撫で、自身を抱きしめている腕にも口づけをする。白い脛から膝を撫で上げ、太ももに唇を這わせる。ぞくぞくする感触が足から伝わり、ふっと星羅は力が抜けた。すると蒼樹が彼女の両足の膝裏を持ち、開脚させる。

「え、な、なに？」

　慌てて星羅は顔を起こすと、同時に強い刺激が足の付け根に走る。

「あ、あっ、あっ、な、なに、を、だ、だめっ、や、やだぁ」

　蒼樹が星羅の股座に顔を埋め、波打つ緋裂を下から上と舐めあげている。星羅がやめてほしいと言っても蒼樹は一向に力を緩めない。内側に舌が差し込まれぐちゅぐちゅをかき回される。舌が抜かれたと思ったら、今度は蒼樹の長い指先がゆるゆると入ってくる。