この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第114章 114 新王
「あなたは本当に良いのですか? お心に決めた方がいるならば、このような婚姻は……」
「お優しいのですね。確かに心に決めた人がいました。でも……」

 バダサンプの暴政により、国内の王位継承者がことごとく抹殺された。その中の一人にスターラの想い人もいたのだ。

「それは辛かったでしょうね」

 明るさの中に、心の傷を隠し持っているスターラに同情心が湧く。

「よくお気づきになりますね。隠し事はできませんね」
「あ、いや」
「王様は?」

 スターラの心の内を知ると、ラカディラージャも隠し事をしないと決める。

「私にも想う娘がいましたが、ほかの者と結婚しました」
「王様も……」
「今は、もう彼女の幸せを願うだけです」
「それはお辛いでしょうね」
「ありがとう」

 お互いの気がかりを知るとより打ち解けてきた。

「あなたの名前はどのような意味があるのですか? まだ西国の言葉は少ししか知らなくて」
「星ですわ。王様」
「星……。いい名前だね」

 褒められて笑顔を見せるスターラから星がこぼれるような気がした。彼女となら一緒にやっていけるとラカディラージャは心が決まる。星羅に心から別れを告げる。

「妹よ。元気で」

 ラカディラージャはもう華夏国に思いを馳せることはないだろう。  
/628ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ