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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第115章 115 自由
朱京湖ことラージハニは、バダサンプを暗殺したことで牢に入れられていたが、バダサンプの身分が不可触民ということがわかり、ラージハニは全くの無罪となる。戦士階級の彼女は、王族がほとんど抹殺された今、最上階級の身分だった。
不可触民とはいえ、一人の人間を殺したラージハニは己の肌に報いを感じている。全身に毒を塗り、バダサンプに挑んだ彼女のだったが、毒が彼女自身にも回ったようで、左半身が顔まで赤く爛れてしまった。
他の男に触れられるくらいなら死んだほうがましだと思ったが、生き延び、爛れた肌を見ると悲しくなってしまう。大臣たちはラージハニの肌を治せるものを募る。国中から医者や祈祷師などが褒美目当てでやってきたが、誰も治せるものはいなかった。
もう諦めかけた時、一人の男が小さな甕を持ってきて、熱めの風呂に中身を全部入れて、半日浸かるとよいとラージハニに言づける。その方法を怪しむ者もいたが、ラージハニはその通りにし、肌は美しくよみがえった。
彼女にはその男が誰かわかっていた。きっと夫の朱彰浩だ。彼は華夏国から西国に帰国する際に、毒を調合した医局長の陸慶明から解毒剤をもらっていたのだろう。男が欲しがる褒美もわかっている。
不可触民とはいえ、一人の人間を殺したラージハニは己の肌に報いを感じている。全身に毒を塗り、バダサンプに挑んだ彼女のだったが、毒が彼女自身にも回ったようで、左半身が顔まで赤く爛れてしまった。
他の男に触れられるくらいなら死んだほうがましだと思ったが、生き延び、爛れた肌を見ると悲しくなってしまう。大臣たちはラージハニの肌を治せるものを募る。国中から医者や祈祷師などが褒美目当てでやってきたが、誰も治せるものはいなかった。
もう諦めかけた時、一人の男が小さな甕を持ってきて、熱めの風呂に中身を全部入れて、半日浸かるとよいとラージハニに言づける。その方法を怪しむ者もいたが、ラージハニはその通りにし、肌は美しくよみがえった。
彼女にはその男が誰かわかっていた。きっと夫の朱彰浩だ。彼は華夏国から西国に帰国する際に、毒を調合した医局長の陸慶明から解毒剤をもらっていたのだろう。男が欲しがる褒美もわかっている。