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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第115章 115 自由
 ラージハニは王位継承者で困っている大臣たちに、自分の息子の存在が華夏国にあると伝える。不可触民とはいえ、王であったバダサンプの王妃となったラージハニの息子は十分に王位継承権がある。
強引な見解だが他に西国を統治し安定させる方法がなかった。王の不在が長引けば、隣国に国を奪われてもおかしくない。

「では、あたくしを市民階級に落としてくださいませ」

 階級を上げたがるものが多い中、下がることを希望するのは西国の中でもラージハニ唯一人だろう。夫の朱彰浩の生まれつきの身分を上げることはできない。そもそも彼とは身分が違うので結ばれることは不可能だ。

 ラージハニは、息子の京樹が王になることを望むわけではないが、適任者だとも思えた。星羅はもう家庭を持っているので華夏国から出ることはないだろう。
ラージハニも夫も西国に帰国していたならば、京樹も華夏国より西国にいるほうが自然だ。
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