この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第118章 118 西国への旅
 西国人の朱京湖の料理を食べてきた星羅ですら、苦手だと感じる香草を蒼樹は平気で、むしろ旨いと言って食べる。南方の寝具は薄手で軽いが、蒼樹は寒がりのようで星羅を抱きかかえるように眠る。星羅の体温が高いらしく、心地よいらしい。
着物の生地に目ざとく、変わった織物や染め物を見ると手に取ってじっくり眺める。かといって衣装が欲しい訳ではないらしい。長い旅は二人を仕事から離し、お互いを良く知る機会になった。
 
 華夏国の国境を超えると西国の兵士たちが出迎えてくれていた。星羅は西国の地に降り立ち、砂漠地帯を眺める。前回、西国の地を踏んだ時は、夫の陸明樹を取り返そうとした時で、今とは全く逆の感覚だった。緊張し警戒し、鋭い刃になったような心持だった。

 今回は西国の王になった兄に会う。早馬で手紙を出していたところ、国の祝宴では無理だが、うちうちの小さな宴を設けて養父母の彰浩と京湖を呼んでおいてくれるということだった。

「もうじきだな」
「ええ、もうじき」

 砂塵が舞い上がる中、兄が住まう王宮のほうを星羅は目をこらして見つめた。 
 
/628ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ