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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第119章 119 国の違い
京湖に暗殺された、先代の王バダサンプは、不可触民であったことが発覚したのち、その名前をすべての記録から抹消された。数代先の時代には、バダサンプという王がいたことなど全く知られないだろう。
星羅も蒼樹も、もしもバダサンプが私利私欲に走らず、志や徳が高ければ、泥の中から生まれた英雄として西国を換えることが出来たかもしれないと残念に思った。
「今の華夏国があるのは高祖のおかげね」
「ああ、宦官がいないだけでも随分違う」
「でも晶鈴の母上が言ってた。この王朝もいつかなくなるって」
「例え完成度が高くとも、いつかは古くなり新しいものがやってくるのかもしれぬな」
「蒼樹もなんだか達観してるのね」
「さあ、どうかな」
二人は飽きることなく意見の交換をしあう。話せば話すほど、星羅は自分の思考が洗練されていくと感じていた。
星羅も蒼樹も、もしもバダサンプが私利私欲に走らず、志や徳が高ければ、泥の中から生まれた英雄として西国を換えることが出来たかもしれないと残念に思った。
「今の華夏国があるのは高祖のおかげね」
「ああ、宦官がいないだけでも随分違う」
「でも晶鈴の母上が言ってた。この王朝もいつかなくなるって」
「例え完成度が高くとも、いつかは古くなり新しいものがやってくるのかもしれぬな」
「蒼樹もなんだか達観してるのね」
「さあ、どうかな」
二人は飽きることなく意見の交換をしあう。話せば話すほど、星羅は自分の思考が洗練されていくと感じていた。