この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第126章 エピローグ 長い時を経て
小高い気持ちの良い風が吹く丘に、二人の老夫婦が上ってくる。二人は古い本を片手にあちこち見回していた。
「きっとこのあたりだと思うわ」
「ああ、そのようだ」
疲れた二人は柔らかい草の上に腰を下ろす。そんなに高い丘ではないのに遠くまで見通せる景観の良い場所だ。
「遠くまで見えるのね」
「あの辺りは昔の都があった場所だろう」
夫が指をさす場所は広々とした平原になっている。ふっと妻が横に目を向けると若い男女の二人組が見えた。
「あら、こんなところに先客がいたのね」
振り返った夫は男と目が合い頭を軽く下げる。座っている二人のところに、若い男女が近づいてきた。
「きっとこのあたりだと思うわ」
「ああ、そのようだ」
疲れた二人は柔らかい草の上に腰を下ろす。そんなに高い丘ではないのに遠くまで見通せる景観の良い場所だ。
「遠くまで見えるのね」
「あの辺りは昔の都があった場所だろう」
夫が指をさす場所は広々とした平原になっている。ふっと妻が横に目を向けると若い男女の二人組が見えた。
「あら、こんなところに先客がいたのね」
振り返った夫は男と目が合い頭を軽く下げる。座っている二人のところに、若い男女が近づいてきた。