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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第19章 19 空っぽの小屋
「晶鈴を追いかけるようなことは、なされないと思うが……」
彼女の故郷を知っていても、王太子である曹隆明は立場上何かすることはないと慶明は思う。慶明とて彼女の安否を常々知りたいと思っている。
「もうそろそろ着いて居るだろうに。手紙の一つもよこさぬのか」
ウェットな二人の男の気持ちに、まるで頓着のないカラッとした気性の晶鈴が恨めしい。それよりも気になるのは隆明の様子だ。
「お心を病まねば良いが……」
母への薬作りがそろそろ完成しそうだ。その薬は王太子にも必要になるかもしれないと、分量を増やすべく急ぎ医局へと戻ることにした。
彼女の故郷を知っていても、王太子である曹隆明は立場上何かすることはないと慶明は思う。慶明とて彼女の安否を常々知りたいと思っている。
「もうそろそろ着いて居るだろうに。手紙の一つもよこさぬのか」
ウェットな二人の男の気持ちに、まるで頓着のないカラッとした気性の晶鈴が恨めしい。それよりも気になるのは隆明の様子だ。
「お心を病まねば良いが……」
母への薬作りがそろそろ完成しそうだ。その薬は王太子にも必要になるかもしれないと、分量を増やすべく急ぎ医局へと戻ることにした。