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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第20章 20 最後の町
占い師の勘というべきか、これまでの経験というか、この町にいる占い師をすぐに探し当てることができた。今までは町に一人だった占い師がここでは3人もいる。皆、人種が違うようだ。
晶鈴は初めて目の色が青く髪が金色の人を見た。占い師の一人にもそういう金髪碧眼の女性がいたので思わず席に座った。大柄でガタイの良い中年の女性は迫力がある。晶鈴は恐る恐る尋ねてみた。
「あの、言葉は通じるかしら」
「もちろん。ここは長いのよ」
「どうやって占っているの?」
「え? 占い方? そんなこと聞かれたのは初めてよ」
豪快に明るい声でハハハッと笑う彼女に晶鈴は少し安心する。
「実は、私も占い師で」
「へえ! お仲間ね! 」
「この町は占い師が多いようだけどやっていける?」
「平気よ。客はかぶらないし。あんたもここでやっていきたいの?」
「ええ。面倒なことにならなければ……」
「ああ、ほかの占い師に遠慮してるのね。気にすることはないわ。役所にだけ商売の届けを出しておけば別にいいでしょう。ちょうど、前にいた占い師がいたところに席を構えるといいわよ」
「あら、そんなところがあるの?」
「出入りの多い町だからね。占い師だって入れ代わり立ち代わりよ」
気さくなこの金髪の占い師は晶鈴に色々と情報をもらった。勿論、晶鈴は彼女の客として占ってもらい料金を払う。
晶鈴は初めて目の色が青く髪が金色の人を見た。占い師の一人にもそういう金髪碧眼の女性がいたので思わず席に座った。大柄でガタイの良い中年の女性は迫力がある。晶鈴は恐る恐る尋ねてみた。
「あの、言葉は通じるかしら」
「もちろん。ここは長いのよ」
「どうやって占っているの?」
「え? 占い方? そんなこと聞かれたのは初めてよ」
豪快に明るい声でハハハッと笑う彼女に晶鈴は少し安心する。
「実は、私も占い師で」
「へえ! お仲間ね! 」
「この町は占い師が多いようだけどやっていける?」
「平気よ。客はかぶらないし。あんたもここでやっていきたいの?」
「ええ。面倒なことにならなければ……」
「ああ、ほかの占い師に遠慮してるのね。気にすることはないわ。役所にだけ商売の届けを出しておけば別にいいでしょう。ちょうど、前にいた占い師がいたところに席を構えるといいわよ」
「あら、そんなところがあるの?」
「出入りの多い町だからね。占い師だって入れ代わり立ち代わりよ」
気さくなこの金髪の占い師は晶鈴に色々と情報をもらった。勿論、晶鈴は彼女の客として占ってもらい料金を払う。