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M嬢のいる風景
第2章 魂を狩り取ることについて
 女の嘆きくれる思いが、私の脳の中にあふれかえる。
 至極の悦楽である。

 ゆっくりとゆっくりと這い上がってきた女の魂の端が私の右手に触れる。

 私は、それを指で挟み、一気に引きずり出してやる。
 その瞬間、女の意識は悲鳴をあげ、のたうち、よじらせる。

 だが、それも刹那。
 魂を抜かれた女は今度こそ床に崩れ落ちる。
 生命活動は保たれているが、思考も、感情も、感覚もブラックアウトしてしまう。

 まあ、数時間は放っておいても問題はない。

 私は、床に転がる女の身体に一瞥をくれてやると、その場を離れる。

 私は、引っ張り出した女の魂を左掌に乗せ、ソファに深々と腰を下ろす。

 魂の大きさは大体十五センチくらいだろうか。ぶよぶよとした、そう蛙の卵の感触に近い。何もしなければ球形をしている様だが、少々の力でも容易に形を変える。だが、千切れたり、破裂したりはしない。スライムの様に隙間から逃れていく。

 魂に傷を入れ、細工を施すには、技量が必要になる。

 私は、女の魂を左手の五指全てに力を入れて保持する。
 右掌から霊糸を繰り出すと、その端を親指と人差し指とで挟む。少しよじってやり、針の形状に変えてやる。
 針先をゆっくりと、女の魂に刺し入れる。
 針先に、女を支配し、蹂躙する為の言霊を送り、切り離す。
 針先は、霊糸に戻り、やがて縦横に解れて、女の魂の中で網を張る。切り離されても、私の霊糸である。女を人形の様に操るテグスになる。同時に、女の様子を私に伝える通信ケーブルの役目も果たす。
 言霊の力も残り、女の魂や理性を嬲りつくす。

 私は、霊糸の針をいくつもいくつも刺し入れる。多ければ多い程、女が嬲られて苦しむ意識の様子を鮮明に知る事が出来る。

 百本に近い針を植え込むと、最後に複数本の霊糸をよって作った大き目の針を深く刺し込む。この針には霊糸がついたままである。

 私は、魂を女に返してやる。
 観念への入り口に、魂をあてがってやると自ずと身中へと戻っていく。
 在るべき場所を本能として感じ取るのであろうか。

 やがて、床に転がる女の呼吸が戻ってくる。
 顔に赤みがさし始める。
 しばらくしたら、意識を取り戻す。

 その前に、私は女の身体から縄を解き、その場を立ち去る。
 処置の終わってすぐの女には用はない。
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