この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
M嬢のいる風景
第2章 魂を狩り取ることについて
SMなんて事をしていると、人の魂なんて簡単に蹂躙出来るものだと実感する。
女を着衣のまま縛って、鏡の前に立たせ、自分の姿を見つめさせる。
女の顔に浮かぶ表情は何だって良い。恍惚でも、羞恥でも、戸惑いでも、怯えでも、怒りでも。ただ、無感情なのは駄目だが。感情が動きさえすれば、背中と首の後ろとの境目の辺りに、観念への入り口を開く事が出来る。
口を女の耳元に寄せて、ゆっくりと嬲りの言葉を繰り返し伝える。
嬲りの言葉に端々に言霊を挟み込んで、女の身の内に染み込ませていく。
嬲る言葉は、女の理性と感情を揺らし、隙を大きくする為。
隙が大きくなればなるほどに、言葉は女の身の内に染み込み易くなり、観念への入り口は大きくなる。
やがて、女の眼差しから生気がなくなり、観念への入り口は開き切る。
女の身体はゆらゆらと揺らぐが、崩れ落ちる事はない。その場に漂っている感じだろか。
私は観念への入り口に右手の人差し指と中指の背をあてる。二本の指をゆっくりと蠢かすと、徐々に女の魂が上がってくる。
女は、もう、何も出来ずにされるがままに、立ち揺らいでいる。
口は半開きになり涎を垂らし始める。
涎だけではない。鼻水も、涙も、際限なく流れ出す。小便と糞も漏らす。
心拍数も限りなく遅くなる。
意識も、理性もある。
我が身に起こっていることも直感的に理解している。
自分の身体の自由を奪われ、魂が引きずり出されていくのを無理矢理に受け入れさせられて行く。
言葉も奪われ、呻き声すらあげられない。
その苦渋・・・始めて味合う、表現する言葉すらない苦渋に、意識と理性が震える。
その苦渋が言葉になり、私の右手に伝わってくる。
私には、物ならぬモノを見る視覚もなければ、魂の類を感じる触覚もない。持ち合わせているのは、言霊。
女の意識も、思考も、魂の在り処や様も、言葉に変換されたデータとして流れ入ってくる。
女を着衣のまま縛って、鏡の前に立たせ、自分の姿を見つめさせる。
女の顔に浮かぶ表情は何だって良い。恍惚でも、羞恥でも、戸惑いでも、怯えでも、怒りでも。ただ、無感情なのは駄目だが。感情が動きさえすれば、背中と首の後ろとの境目の辺りに、観念への入り口を開く事が出来る。
口を女の耳元に寄せて、ゆっくりと嬲りの言葉を繰り返し伝える。
嬲りの言葉に端々に言霊を挟み込んで、女の身の内に染み込ませていく。
嬲る言葉は、女の理性と感情を揺らし、隙を大きくする為。
隙が大きくなればなるほどに、言葉は女の身の内に染み込み易くなり、観念への入り口は大きくなる。
やがて、女の眼差しから生気がなくなり、観念への入り口は開き切る。
女の身体はゆらゆらと揺らぐが、崩れ落ちる事はない。その場に漂っている感じだろか。
私は観念への入り口に右手の人差し指と中指の背をあてる。二本の指をゆっくりと蠢かすと、徐々に女の魂が上がってくる。
女は、もう、何も出来ずにされるがままに、立ち揺らいでいる。
口は半開きになり涎を垂らし始める。
涎だけではない。鼻水も、涙も、際限なく流れ出す。小便と糞も漏らす。
心拍数も限りなく遅くなる。
意識も、理性もある。
我が身に起こっていることも直感的に理解している。
自分の身体の自由を奪われ、魂が引きずり出されていくのを無理矢理に受け入れさせられて行く。
言葉も奪われ、呻き声すらあげられない。
その苦渋・・・始めて味合う、表現する言葉すらない苦渋に、意識と理性が震える。
その苦渋が言葉になり、私の右手に伝わってくる。
私には、物ならぬモノを見る視覚もなければ、魂の類を感じる触覚もない。持ち合わせているのは、言霊。
女の意識も、思考も、魂の在り処や様も、言葉に変換されたデータとして流れ入ってくる。