この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
M嬢のいる風景
第3章 魂を狩り取られた者たちの居る風景
私は自宅のソファーに身を沈め、日がな一日過ごす。
退屈はしない。様々な女たちの様子を選り取りに垣間見ていれば、時間などは立ち待ちに過ぎ去る。
今、私の足元には二人の女がいる。
Kという名の女と、Tという名の女だ。
Kは私の右足の指を、Tは左足の親指だけをしゃぶっている。
Kは、この家に飼われて一年になる。元々は六本木の有名なキャバクラで№1を維持し続けていた。
弾力のあるふくよかな胸と、きゅっと絞れた腰つきの女で、コケティッシュな微笑みで男どもを虜にしていた。
そのKは、今はぶくぶくと太っている。
私は、Kの脳に「豚に憧れる」という価値観を植えつけた。
豚は飼い主を選べないという私の一言で、Kは私の自宅に飼われ続けている。
整っていた鼻筋は、鼻フックを付け続けられた結果、完全に上を向いてしまっている。
愛らしかった大きな目は、たっぷりとついた頬肉に押し上げられ細くなってしまった。
言葉も「ぶぅぶぅ」としか言えなくなっている。
Kは、もっともっと太りたいと願っている。餌をたくさん欲しいと願っている。
餌をもらうためには、私の右足の指を丹念に舐め続けなければならない。
退屈はしない。様々な女たちの様子を選り取りに垣間見ていれば、時間などは立ち待ちに過ぎ去る。
今、私の足元には二人の女がいる。
Kという名の女と、Tという名の女だ。
Kは私の右足の指を、Tは左足の親指だけをしゃぶっている。
Kは、この家に飼われて一年になる。元々は六本木の有名なキャバクラで№1を維持し続けていた。
弾力のあるふくよかな胸と、きゅっと絞れた腰つきの女で、コケティッシュな微笑みで男どもを虜にしていた。
そのKは、今はぶくぶくと太っている。
私は、Kの脳に「豚に憧れる」という価値観を植えつけた。
豚は飼い主を選べないという私の一言で、Kは私の自宅に飼われ続けている。
整っていた鼻筋は、鼻フックを付け続けられた結果、完全に上を向いてしまっている。
愛らしかった大きな目は、たっぷりとついた頬肉に押し上げられ細くなってしまった。
言葉も「ぶぅぶぅ」としか言えなくなっている。
Kは、もっともっと太りたいと願っている。餌をたくさん欲しいと願っている。
餌をもらうためには、私の右足の指を丹念に舐め続けなければならない。