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女子大生綾子の淫らなポテンシャル
第29章 公演当日の女たちのフラグメント ミドリの昇華
5

ミドリは、ホテルで熱いシャワーを浴びていた。
いよいよ明日ね。
放送研究部の朗読公演はミドリが何としても
成功させたいものだった。

演劇の公演とは違うので、基本的に
台本を持ってみんなで、それぞれのパートを
交互に読んでいく。
女性の生き様を雨粒にたとえて、
空から降り、川を流れ、海へと生きる場を変えて
描いているという健一の脚本がよくできていた。

ミドリのために書いたものであるが、
他の出演者の皆見せ場をもらっていた。
演出も舞台全体を使ったものになっているので、
観る人も驚くだろう。

昨年の公演も好評だったので
今回はチケットも売り切れていた。
ミドリが出演する最後の公演ということもあっただろう。

でもこのままでは、
健一の言葉や演出の魔力から
抜け出ることはできない、
その世界で踊らされるだけ、
ミドリはずっとそう感じていた。

日中、表参道で見つけた
ワンピースを見た時に、
閃いたことがあったのだ。
最後に付け加えることで、
健一ともこれまでの過去とも
訣別できる、そんなシーンになると思った。

でも頼みのタツヤは、
それならば、ともっと違うものを
提案してきた。
ここまでもいいプランを考えてくれて、
きっとこの公演の成功は、
彼によるところも大きいと評価されると思っていた。

でも、その提案は、、
受け入れるには、、

ミドリはシャワーを浴び終わり、
カラダを拭きながら、上がってきた。
部屋の窓に自分の裸が映っているのが見えた。
他に高い建物はないから、
外から見られる心配もないだろう。
全身を映して、見つめ続けた。

部屋の照明を落とし、
懐中電灯を持ってきた。
そして全裸のまま、
明日着るワンピースをもう一度着た。
タツヤが入っていたプランを
その懐中電灯で試してみた。

「しょうがないわね、
エロ変態くん、
そのプラン乗ってみるわ。
最後の勝負ね」

そう独り言を言うと、
タツヤの部屋へと電話をかけ始めた。
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