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女子大生綾子の淫らなポテンシャル
第31章 ラストシーンは眩い光に艶やかに抱かれるように


「さんざんって、
まあ、そうですけど」
「でもタツヤ先輩、照明だけで、
そんなにみんなにイメージさせちゃうんですね」
「違うよ、ミドリ先輩が、そうさせてるんだよ」

「真紀ちゃん、アタシね、
ミケランジェロの彫刻みたいって、言ったら、
本当に、二人でそんなイメージしてたんだって」
「キミ、いいね〜。そうか、ミケランジェロか、
ということはシスティーナ礼拝堂?」
「あそこは壁画ですけどね。
でも真紀さんと綾ちゃんって、いい感性してますね」

「ライトくんだって、芸術家見たいいよ」
「いつか行きたいんですよね、ローマに
フィレンチェ」
「綾ちゃんと一緒に行けばいいじゃない、
お似合いよ」
「もう、真紀ちゃん、そんなんじゃ、、、」

「いいのよ、隠さなくたって、
もうわかってるって。
あ、そうだ、そんな君たちにこれ。
っていうか、ライトくんにかな」
というとちょっと畏まって、
「うちの綾子が、いつもいつも
お世話になっていて、
これはほんのお礼の気持ちで、、、」
と紙に包まれた長細い箱を渡してきた。

「なんですか、これ?軽いなあ」
と綾子に手渡す。
「本当だぁ。お菓子?にしたら
小さいかな」
「今夜もお泊りなんだよね、キミ。
まあ、そんなキミたちの夜のために
差し入れだよ。
開けてみていいよ」

「なんですか、これ?
幸せになる、0.01ミリのリアル、
って、、?」
「ちょっと、真紀さんったら」
「じゃあ、お幸せに〜」
真紀は去って行った。

「先輩、これって?」
「コンドームだよ」
「え?なんですか?」
「また後で教えてあげるから、、」

公演は終わっても
夜の主演女優綾子の出番はこれからだった。
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