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女子大生綾子の淫らなポテンシャル
第5章 プラトニックなエロ語レッスン
4

「ちなみにね、ペンの語源は知ってる?」
「ペンシルと一緒じゃないんですか?」
綾子は怒ったように投げやりに答えた。
「ざんねーん。ペンは同じラテン語でもpenna羽根からきてるんだよ。羽根にインクつけて書いてたから。どうせならここまで調べないとね。こっちは、あー尖ってる〜。なんかに似てるねー」
タツヤは綾子相手に子どものように楽しそうだった。
好きな女の子に意地悪するみたいな。

「あれ〜、二人して仲良さそうね」
「ミドリ先輩!?」
綾子は慌ててあの言葉や調べたことの語源が書いてあるノートを閉じた。
「何してるの?」
タツヤ「照明の最後のプランの打ち合わせですよ」
ミドリ「熱心なのね。私も嬉しいわ、そんな二人に照らされるなんて」
綾子「頑張ります。ミドリ先輩は?
ミドリ「アタシももう一回読み直そうと思って。朗読劇だから台本持っていてもいいんだろうけど、できるだけ覚えておきたいなって」
綾子「すご〜い」

同じ大学で同じ部とはいえ、綾子もキチンと話をしたことがなかった。横にいるだけでドキドキしてしまう。
「で、この鉛筆、何なの〜?」
さっきのやりとりが見られていたみたい。
ミドリが手にして見つめ嗅ぐ。
あの時、ミドリの口から発せられたアレと同じ語源の言葉を調べたなんて言えない。
お願い、ミドリ先輩、匂いまで、、、
あの時の口に咥えてた姿、思い出しちゃうから。

綾子「ペンの語源って知ってます?ラテン語なんですけど」
ミドリ「知らないなあ、考えたこともない」
「ペンナ、羽根なんですって。タツヤ先輩から教わっちゃった。羽根ペンて見たことありますよね」
「確かに」
さっそく得た知識を使って、ミドリの関心を遠ざけようとしたけれど、
ミドリ「じゃあペンシルも同じってこと?」
まさかの展開に綾子の動揺が止まらない。ミドリ先輩と、ペニスについて、こんなところで話すことになるの?
タツヤ「そうなんですよ。ラテン語って今も残ってるんですねー。シャンデリアとキャンドルも」
綾子はタツヤの機転に感心、思わず目配せしてしまった。

ミドリ「で、何でいま、ラテン語?」
二人は笑ってごまかすしかなかった。
ミドリ「いいなぁ、私ももっとこんな感じで気楽に話していたいな」
そして、その他のミドリの言葉に二人は、びっくりした。
ミドリ「で、タツヤくんと綾子ちゃん、二人は付き合ってるのかしら?」
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