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女子大生綾子の淫らなポテンシャル
第5章 プラトニックなエロ語レッスン
5

「で、二人は付き合ってるのかしら?」
ミドリの直球に2人してのけぞり声を揃えた。
「違いますよ」
「ふーん、お似合いだと思うな。稽古のとき並んで見てるの、いいなぁって。二人とも眼がキラキラしてる」
タツヤ「それが役割りですから」
綾子「それに、タツヤ先輩、好きな人がいるから」
「ちょっ、、、」
綾子はまた言い過ぎてしまった。
そうだ、タツヤが好きなのはミドリだ、きっと。でもそれは綾子がそう思ってるだけで、実際のところはわからない。

「二人が付き合ってないってことが分かればいいのよ。確認したくて。
でも、二人、付き合ってれば、いま、ちょうど楽しい時じゃない?
プラトニックな感じ。二人ともピュアだから。私もそんな恋したかった」
綾子「ミドリさんだって部長が、、、」
ミドリ「あっ知ってたか、やっぱり。
でも、、、、あっ、この話はやめとくわね。
タツヤくん、今夜、時間ある?」
「えっ、今夜ですか。急ですね。ま、大丈夫です」
「じゃあ、綾ちゃん、タツヤくん、今夜借りるね」
綾子「別にアタシたち、ホント、何にもないですから」
ミドリ「稽古が終わったら、この前で待ってて」
タツヤ「分かりました、けど、何するんですか」

ミドリはクルリと振り返って、喫茶店から出ていった。
あまりの堂々とした感じに店員もキョトンとしている。
何も注目もせず、用件だけ済ませていなくなった。

綾子「ミドリ先輩、台本読むって」
タツヤ「言ってたよな」
綾子「それにアタシたち、付き合ってないですよね」
タツヤ「だよな、今のところ」
綾子「今のところって、、、そんな気もないですよね。でも、なんでそんなこと気にすんだろ」
綾子の疑問はもっともだ」

「でもミドリ先輩から誘われるってよかったじゃないですか」
「部長と付き合ってるんだぜ。自分でも認めてたじゃん」
「なんかゴニョゴニョしてましたけど」
「これで誘われていいことある?」
「重い荷物、運んで欲しいとか、夜道が怖いとか」
「テキトー言うなよ」
「ただ、アタシは、よかったなって思ってるだけです。
だってタツヤさんのミドリ先輩を観る視線、熱すぎですから。
応援してます!
進展あったら教えてくださいね、
さっお仕事〜」

その後、稽古に現れたミドリはいつも変わらず部長の演出を受けていた。

タツヤと綾子は、いつものような口数もなく、黙々こなしていた。
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