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女子大生綾子の淫らなポテンシャル
第9章 担任高校教師にペット調教されてたの 1 満員電車で再会痴漢


「驚かないでね、私、女子高生の時に担任の先生のペットだったの?」
「ペット?」
「うん、、二年生の時に学校の指導室でいきなり犯されて、、それからずっと、、
あいつのいいなりになってた、
誰にもばれないようにペットとして調教されてた、
そうすれば、推薦入学できるようにしてくれるって、、
だから、あたし、、」
ソファに座ったタツヤの胸の中でミドリは、いつもの溌剌とした大人の女性の雰囲気はなく、
儚げな少女のように泣いていた。

「それが、さっき駅で待ち伏せていた男」
「そうだったんですか」

4時間前。

ミドリの部屋がある最寄駅で、タツヤは腕を組んで恋人同士のように
一緒に歩いてほしいと頼まれた。
嘘とはいえボディガードのようなことで喜んでもらえれば、
タツヤにとっては嬉しいことだけれど、
ミドリの目に影が宿るのを見逃さなかった。

「ミドリ、今夜は美味しいもの食べたいな」
「タツヤのために頑張って作ったから。
ねえ、今夜は泊まっていってくれるんでしょ」
「当たり前じゃないか。明日は休みだし、
ゆっくりできるよ」
「やったあ」

演技なんかしたことないからぎこちなかったけれど、
頼まれたように大きな声で話した。
夕暮れ時、そこし暗くなりかけた道、
後ろから付いてくる不審な男にも聞こえるように。

そして、いよいよ部屋が近づいてきた時、
タツヤは、振り返ってその男のところまで
駆けるように近づいた。
「僕のミドリに付きまとうんじゃないよ。
警察呼ぶぞ」
精一杯、凄んでで見せた。
男は怒りの形相で、タツヤに殴りかかってきた。
その時、ミドリの声が、通りに響いた。
「おまわりさあん、痴漢です〜」
さすがのよく通る澄んだ声だ。
男は、辺りを見回して悔しそうに走り去って行った。

「ありがとう、タツヤくん」
近づいてきたミドリがまた腕を組んだ。
「もう、演技、終わったんですよね」
「何のこと?ねえ、タツヤのために手料理作ったんだから」
どうやら続けるらしい。
「楽しみだなあ、ミドリ」
「朝まで一緒ね、タツヤ」

本当に手料理があるかと思って部屋に入ったら、
そこは、梱包された段ボールが積まれていた。
ミドリ先輩の部屋、どんなだろう、楽しみだな、
そんなタツヤの期待は、露と消えた。

自分の懐で涙を流し続けるミドリの濡れた髪を撫でた。
こんな僕でも守ることができてよかった。
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