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女子大生綾子の淫らなポテンシャル
第56章 嵌められた主艶女優
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健一の口調が演出家のものになって、
まるで稽古のようなことが始まった。
いつでも作品のことばかり考えている、
そんな健一のことがミドリは、
信頼できたし、好きだった。
健一の言葉を信じ、従い、集中していた。


まさか、目の前でビデオを回されているとは
気づくことはなかった。
しかも、健一の持つハンディのものに加えて
棚やテーブルの陰に据え付けのものが
何台も準備され、いくつもの方角から
ミドリは狙われていた。


どれもこれも、
健一が公演に立ち会っている間に、
合鍵を渡された「共犯者」が昼間のうちに
スポットライトもビデオカメラも
用意していたものだ。
健一は共犯者とこの「闇のシナリオ」を
練り上げていたのだ。


<まずは、健一が実行役ってことだな。
まあ、役割分担しながら楽しんで行こうぜ。
先は長いんだからさ。
俺は、ビデオを後で見させてもらうからな。


今回は、目隠ししてるのが残念だけど、
俺が後で編集して、
稽古中や舞台上をミドリちゃんの表情入れて、
いい感じでの作品にしてみるよ。
その方がそそるだろ。


ま、しばらくは健一の彼女ってことで、
そのあとは、約束通り、
貢いでもらうからな。
楽しみにしてるよ>


昨日の晩、この部屋では、
そんな策略が練られ「闇のシナリオ」は
完成していた。
あとは、実行に移すのみ。


そして、ミドリは、この鬼畜な男たちの
期待を裏切ることなく、
シナリオ通りに動いていた。


<俺たちの最高傑作ができそうだな。
高く売れるんじゃね〜か>
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