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第66章 前祝い・ケダモノたちの宴

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ヒロフミは、
陥落したミドリの姿に
ご満悦だった。
卑猥な言葉を言わせながら
座位で腰を揺すっている。


そして、ミドリの背中の方に据え付けられた
隠しカメラに向かって
Vサインしていた。
そのレンズの向こうでは健一が見ているはずだ。


「ヒロの事、ミドリ、
あんまりいい印象ないみたいだから
催淫剤盛っても、堕ちないかもよ」


事前に健一にそんなことも
言われていたから、
「そら見たことか、
ミドリちゃん、
オレのデカチン、
好きだってよ。
ケンも聞いただろ」
心の中でそう、毒づいていた。


その健一は、恋人のミドリが
悪友のヒロフミに寝取られているにも
かかわらず、
この状況を楽しんでいた。


ヒロフミのことが
全て終わった頃を見計らって、
ヒロフミと入れ違いに
この部屋にやってくる手筈になっている。


悪友に犯された恋人に
何も知らないふりをして
やさしく声をかけて、抱くのだ。
その時のミドリの顔を見るのが
楽しみでゾクゾクしている。


まさかヒロフミに
抱かれたなんて言えるわけがない。
どんなに悩ましげな表情を浮かべるのだろう、
健一は、そんな趣味の悪いことを
考えていたのだ。


あの気位が高いミドリが
どんな顔をして
恋人に抱かれるのだろうか？
オマンコ、とろっとろにしてるのを
どんな言い訳するんだろうな？


健一は下品な笑みを
一人で浮かべていた。