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第69章 最終章　闇のシナリオのヒロイン誕生への道

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大学生になるまで全く知らずに、
初めての相手、タツヤに教えられたオナニー。
二人部屋だから、
夜、こっそりとすることが多かったけれど、
ここまで気持ちよかったのは
初めてだった。


いつもはタツヤのことしか
考えていなかったのに、
逝く瞬間に、
タツヤ以外のオトコが
頭に浮かんでいたのも初めてだった。


それ以来、
イケメンくんが頭に棲みついたようになり、
オナニーをする時は、
タツヤを押しのけて、
綾子を犯す主人公になっていた。


実際にするセックスは
優しい方が良かったけれど、
オナニーの時は、
激しく犯されるくらいの方が
綾子は感じるようになってしまっていた。


綾子の貪欲な性のポテンシャルが、
カラダの中をうねり、
一人の男では満足を
させてくれなかった。



マキと一緒に観ていた
深夜ドラマももう終わりに
近いようだ。
イケメンくんは、
爽やかなまま、画面の向こうで
微笑んでいた。


ちょっとしたエロトークも
交えながら、
マキと綾子、二人で
ぼんやりと画面を見つめていた。


ただ、綾子の方は、
イケメンくんの笑顔に
ドキドキしてしまい、
カラダの奥が疼いてもいた。


明日の撮影では、
そのイケメンくんに
また会えるかと思うと、
心も弾んでしまう。


別に彼氏でもなんでもないし、
イケメンくんが自分なんか
相手にしないのもわかっていた。