この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
真紅の花嫁
第8章 紫苑の教師


真波はショルダーバッグを持つ手に力を込めた。
バッグの中には、買ったばかりのスタンガンが入っていた。

小洒落たマンションの三階。金属製のドアの前で、何度か深呼吸をする。

インターフォンを鳴らそうとしたとたん、ドアが開いた。

開けたのは女性だった。
真波を見て驚いたのか、両眼を大きく見開く。

「どなた?」

不愛想に言われた。

四十歳前後の痩せぎすの女性が、片手に大きな袋を持っていた。
ゴミ出しに行くところだったようだ。

顔立ちは整っていたが、メタルフレームの眼鏡をかけて表情も乏しいため、ひどく冷たい印象を受ける。


「あの……」

何と名乗ればいいのか迷っているうちに、女性の方から声をかけてくれた。

「亮の知り合い?
  もしかして、美術館の関係者?」

「あ、そうです。
 ええと、朝比奈美術館で学芸員をしている矢崎と申します」


女性は笑顔ひとつ見せずに、真波の上から下までじろじろと観察し、軽く肩をすくめた。

「ま、いいわ。入って」

ゴミ袋を玄関わきに置いて、部屋の奥を示す。


/286ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ