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真紅の花嫁
第9章 蘇芳の埋火


「おおう。
   ぬ、濡れてる!?」

三輪が綾音の恥部をのぞき込んで、鼻の穴を大きくひろげる。


「いやいやいや、見ないでっ!
   見ちゃだめええええっ!」

髪を引っ張られても、頭をなぐられても、男は少しもひるまない。
鼻先がくっつきそうな至近距離で、羞ずかしい花をじっくりと観察する。


「ね、わかったでしょ。
  嫌だ嫌だと言っても、本当はメチャ昂奮してる。
    こういうのが大好きなんですよ」

「お人形みたいな顔して、エッチでヘンタイなんだ。
くううっ、いやらしい匂いまで、ぷんぷんさせて」


「やあああっ、嗅がないでっ……
   におい、嗅がないでええええっ!」

スンスンと鼻を鳴らす三輪の前で、綾音が狂ったようにあばれた。



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