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真紅の花嫁
第9章 蘇芳の埋火



「ああ、亮くん……
   ど、どうしよう……
      わたし、わたし……ひぅうううっ」

「綾音、気持ちいいんだろ?」

亮は女子大生の頬を撫で、間近に顔をのぞき込む。
涙と汗にぐちゃぐちゃになった美貌が、こくこくと上下に動いた。


「亮くん、いいの?
   ね、ねえ、わたし、気持ちよくなってもいいの?」

「もちろんさ。綾音が淫らによがるほど、ほら、ぼくもこんなになっちゃった」

三輪の慰みものになっている恋人の手をとると、自分の股間に導いた。

綾音は美貌を歪めながら、もっこりしたズボンの前を愛おしそうに何度もこする。



「ほんとに?
   ほんとに亮くん、昂奮する?」

うわごとのように言いながら、少年の勃起をこする。

愛する男の前で別の男と交わるという、言語に絶した状況。
その救いがそこにあるかのようだった。


「お前ら、なにかってに盛り上がってんだよ。
   このヘンタイどもが。

 くわあ、だめだ。
   俺も、もうイキそうだ……むおおおおっ」



異常なシチュエーションに三輪も昂奮したのか、感極まった叫びを上げた。





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