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真紅の花嫁
第2章 濃藍のフィアンセ

「遅くまで、お疲れ様」


赤ワインのグラスを軽く合わせ、ちょっとだけ口に含んだ。
芳醇な香りが鼻に抜ける。

「おいしい」

真波がいつも飲んでいる安物とは、まるで違う。
もちろん、値段も桁が違うのだろうけど。



朝比奈市の中心街。

市内でも指折りのホテルの最上階にある、人気のフレンチレストランである。
ゆったりと並べられたテーブルは、七割ほどの席が埋まり、静かに流れるクラシックのピアノ曲が耳に心地よい。

窓の外には、すばらしい夜景が広がっていた。
濃藍《こいあい》に沈んだ夜空の下に、色とりどりの宝石のように広がる街並み。

煩雑なビルの群れも、
途切れることなく続く車のヘッドライトも、
点滅する信号機や店の灯りも、
うっとりするほど綺麗だった。


照明を押さえたレストランの豪華ながらも落ち着いた雰囲気が、さらに夜景を引き立てる。

芸術作品とはまた違った美しさだ。


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