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真紅の花嫁
第11章 銀色の拘束


亮が切ったのはチュニックの胸の部分だった。
ちょうど両方の隆起がのぞく感じで、横に長い楕円形の穴をあけられる。

衣類をズタズタにされたショックで、ヒステリックな涙声になる。

「ああ、こんなことして
  ……もう、どうするのよぉ」

「安心して。帰るときはちゃんと服を貸すから」


そういう問題ではないと言いたかったが、喉がひりついて言葉がでてこない。

今度はチュニックの下に着ていたグレーのキャミソールを切りだす。
ブラジャーが丸見えになった。



「わあ、何カップなの?
  Gカップ? それともHカップ?」

「知らないわよ、もう。
  そんなことより、服が台無しじゃないの

    ……あ、あ、だめっ!」

裁ちバサミをブラカップの合わせ目に入れられた。
乳肉の谷間に感じる金属の冷たさに、肌が粟立った。




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