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真紅の花嫁
第11章 銀色の拘束


ぬちゅっ、くちゅっ、ちゅぶっ――
  聞きたくもない淫音が延々と続く。

そっぽを向いていても、耳からの刺激は防ぎようがない。

どんな恥知らずの奉仕をしているのか、想像ばかりが暴走する。
体温が上昇し、下腹部のもやもやが、さらにひどくなってゆく。


「ねえ、キ×タ×も舐めて」

「むぅ……
   むちゅっ、んちゅっ……じゅぽっ」

ありえない単語ととんでもない命令に、ドキンとしたのも束の間、あきらかに音の調子が変わった。
まさかとは思いつつ、横目でそっと様子をうかがう。


(や、やだ……)

綾音は極太の男根を持ち上げ、露わになった陰嚢に舌を這わせていた。
肉幹をしごきながら、首を傾けて、皺袋の表面に唾液のコーティングを施す仕草がいやらしすぎた。


時々、ボールを口に含む。
まるで飴玉でもしゃぶるように口内で転がし、ちゅぽんと吐き出しては、またねろりねろりと舐める。

眼の下をピンクに染めた表情には、被虐の陶酔と深い情愛が感じられた。


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