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真紅の花嫁
第12章 桃色の悪夢
「もっと強い刺激が欲しいんじゃない?」
耳元でささやきながら、
スーッ、スーッ、
とタックパンツの合わせ目を中指がなぞる。
否定したいのに、言葉が出てこない。
布越しのじれったさで、さらに感覚が鋭利になっているようだ。
ズクン、ズクン、と甘い疼きが真波を責め立てる。
じっとしていられず、剥き出しの双乳をたわたわと揺らした。
「じゃまだから、ここも切っちゃおうか」
ふたたびハサミを手に取り、股部の布を指でつまんだ。
「やめて……」
泣きそうな声しか出せなかった。
腿の付け根に小さな切れ目を入れられ、そこから股間にかけて、大きく切り裂かれた。
ダークベージュの布がべろりと垂れ下がる。
アンダーウェアが姿を現すと同時に、蒸れた匂いが、もわっと立ち上った。
「くふっ」
亮はふくみ笑いを洩らした。
その笑いの意味が、真波には痛いほどわかった。
穿いていたのは、何の飾りもない、淡い水色のショーツである。
ブラと不揃いの子供じみた下着を笑われたのではない。
クロッチにあるはずの性的興奮の証拠を知られたのだ。