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真紅の花嫁
第16章 仄白い指


気をそらそうとして、疑問を投げかけた。

「ね、ねえ……
   あなたのお父さんって、もしかして綾乃さんと門倉志郎の間に出来た……」


「それって、今聞くこと?」

亮が足元にしゃがんだ。

両手で双臀を掴まれた。

「いやあああっ!」

両手でテーブルを表面を掻きむしる。
ふたつの丘を左右にぐいっと拡げられたのだ。


「すっごい眺め」

(後ろから……
   み、見られてる……!)

不浄の窄まりに突き刺さる視線を感じて、頭の中が沸騰する。

すんすんと鼻を鳴らす音まで聞こえた。

「に、匂い嗅いじゃやだ

  ……あ、ひゃあっ」


  ぬるり。

湿った感触がそこに這った。



(っ――――
    お、おしりのあなを)

舐められている。



ショックで羞恥すら吹き飛び、何も考えられない。

ねろねろとした舌の蠢きに、意識も肉体も溶けてゆく。



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