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真紅の花嫁
第16章 仄白い指
「さあ、なんのこと?」
綾音は何か運命的なことを想像しているようだったが、現実的に考えれば、綾乃や朝山紫郎の関係者で年齢が合うのは、門倉将人しかいなかった。
そういえば、将人の写真はそれまで見たことがなかった。
彼とそっくりだということは、亮も門倉志郎の血筋なのだろう。
(武藤家への復讐というのも、そのあたりに起因しているのかも
……あ、やっ)
ショーツのゴムに指を引っ掛け、ぎゅっと引き絞られた。
薄布が股間に食い込み、思わず抗議の声が洩れる。
「やめて……あ、くぅっ
……い、いやだってっ
……きゃあっ!」
ショーツを膝までずり下げられた。
剥き出しの尻肌に男の手が這いまわる感触に、真波はテーブルに押しつけられた身をじたばたさせる。
「毎日、我慢してたんだよ。
ずっと真波さんにこんなことしたかったのに」
(ああ
……そこ、だめ)
指先がお尻の谷間をなぞる。
これから、ここに悪戯するぞ、とでも言うように、
すりり、
すりり、
と上下する。
心臓の鼓動が、ドクン、ドクン、と耳の奥に響く。