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真紅の花嫁
第3章 琥珀の夜
(だ、だめ……あ、イク……イッちゃう……っ)
「はぅううううっ!」
真波の裸身が弓なりに反りかえった。
全身に波及する快美感。
手足が、ひくん、ひくん、と震える。
蜜路がキュウッと収縮し、まだ動いているカレを、キツく締めつけた。
「むうっ……まなみ、さん……くっ」
真波のナカで容積を増した剛直が、
ビクン、
と跳ねた。
ドクン、ドクン、と脈打つ感触に、
(ああ、陽介さんも……)
陶酔のうねりの中で、カレも達したのがわかる。
陽介がそのまま倒れてきた。
男の重みを全身で受け止める。
互いの心音を聞きながら、呼吸の乱れがおさまるまで、そうやって抱き合っていた。
男の腕のなかで、エクスタシーの波がゆっくりと引いていく。
いつもなら、愛し、愛されているという幸福感に浸るはずの時間だった。
それが、なぜか後ろめたい。
(よかったわ……とっても)
かすかな罪悪感に蓋をして、自らにつぶやく。
美少年の面影を無理やり消し去り、真波は愛情をこめて、婚約者の背中をそっと撫でた。