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真紅の花嫁
第6章 蜜色の警告
(脱がされる)
亮が次に何をするつもりなのか、本能的に感じ取れた。
さらに背筋がゾワゾワした。
逃れられない運命に出会った時に感じる、諦観にも似た感覚で、少年の手がブラカップの上端をつまむのを見つめた。
(た、たすけて……)
誰にともなく、胸中で唱える。
現実には、どんな声も上げられなかった。
執拗な胸愛撫で、すでに肩ひもは二の腕に落ちていた。
背中のホックは外さずに、ブラカップだけをゆっくりと降ろしてゆく。
徐々に、徐々に、丸みをおびた乳肌の面積が増す。
ブラを一気に奪われるよりも、ずっと恥ずかしさが身に染みる。
半球型の豊麗なラインの頂き、色の変化する部分が姿をあらわそうとする直前、真波はたまらなくなって眼を閉じた。
「やっぱり……チクビ、勃ってる」
亮のうれしそうな声が、耳に突き刺さる。
それが事実だと、確認する勇気がない。
ただ、夜の野外の冷たい空気を、熱を持った胸の先端に、はっきりと感じていた。
痛烈な羞恥で、皮膚の表面が粟立つようだった。