この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
真紅の花嫁
第6章 蜜色の警告
おそるおそる、自分の胸を見下ろす。
なるべく胸を目立たなくさせるため、いつも小さめのカップに無理やり押し込んでいた豊かな丘陵。
それがブラで下から持ち上げられて、これでもかとばかりに盛り上がりを誇示していた。
まん丸に膨らんだふたつの肉果の先端には、唾液でぬらついた茱萸の実。
恥ずかしくなるくらい、ツンと上向きに膨らんでいる。
ほらね、と言わんばかりに、亮が笑う。
「もしかして、真波さん、欲求不満?」
「な、なにを……いうの」
唇がわなわなと震え、カーッと顔じゅうが熱を持つ。
「フィアンセの人、かまってくれないのかな」
「そんなこと、ありませんっ!」
高校生相手に何をムキになっているのだろうと、我ながらあきれる。
しかし、いつの間にか、少年の台詞のひとつひとつを、受け流せない自分がいた。
「ぼくが慰めてあげようか」
人差し指だけを伸ばし、丸く張りつめた乳肌の表面をすーっと撫でられる。
触れるか触れないかのフェザータッチ。
くすぐったいような感覚に、パンプスの中でつま先が反り返る。