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真紅の花嫁
第7章 肌色の動画
再度、ファイルをクリックした。
さっきと同じ映像が、もう一度最初から再生される。
独り暮らしといっていた亮の部屋だろうか。
綾音の顔が映ったところで、またしてもビクッとした。
カメラはそのまま、ベッドの上の若い裸身を、舐めるように撮り続けた。
すらりとした長い脚。
その間の、あわあわとした茂み。
わずかに肋骨の陰を浮かべたわき腹。
愛らしいおへそ。
だらりと投げ出された腕。
それらを順に巡ってから、カメラは再び、女の胸から上を映し出す。
乳房の美しさに目を奪われる。
品のよい大きさの、瑞々しいふくらみだった。
肌との境目がわからないくらい、乳首の色素が薄い。
理解しがたい、もやもやした感情がわく。
綾音は眼を閉じていた。
しかし、眠っているのではないと、すぐにわかった。
ほんのりと血の色を浮かべた目元。
せわしなく上下している胸のふくらみ。
汗で光るデコルテ。
真波はハッと気づく。
エッチが終わった直後なのだ。