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真紅の花嫁
第7章 肌色の動画
(それにしても、おっきい)
ニセモノとはいえ、女性を愛するかたちになった男のものを、こうしてはっきりと見るのは、真波にとってはじめての経験だった。
心音が高まるのを意識した。
駐車場で垣間見たモノや、〈レポート#01〉で画面の端に現れた肉塊が、真波の脳裏をよぎる。
無論、まともに眼を向けられるはずもなく、ちらっと見ただけだが、ぎょっとするほどのサイズだったのは確かだ。
それと、今、姫川家の令嬢が口唇で奉仕している棒状の器具とを、つい比較してしまう。
〈ぼくのチ××だと思えば〉という亮の言葉のせいもあった。
いや、ほんの一瞬だが、陽介のモノとも比べそうになり、あわてて打ち消した。
心を乱しているうちに、綾音は陽根そっくりの淫具をぱっくりと口内に収め、けなげに首を振りはじめた。
カメラの前でくり返される疑似フェラチオ。
真波が一度もしたことのない行為を、若い美人がうれしそうにやり続ける。
野太い樹脂棒を咥えた顔は無残に間延びし、エラの出っ張りが出入りするたびに、ぷるんとした唇がめくれる様が卑猥すぎた。