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Q 強制受精で生まれる私
第2章 1.0度目
 先生は尚も自身の竿を、まるで血を吸いたがっているとでもいう様にぐりぐり私に押し付けてくる。パン、パンという発破音と噛み殺しても漏れでる喘ぎ声のデュエットが、無機質なライト達に照らされて淫靡なハーモニーを奏でていた。

「いぎぃ!! あふ!! 痛っ!! ま、みゃ!! 待って!! まぁってよぉ、止めてぇっ!!」

 先生は、動きをピタッと止めてくれた。内心無駄だろうと思ったけど、腰の動きを止めてくれた。

 懇願した身とはいえ、まさか本当に止めてくれるとは思わなかったため、拍子抜けして少しだけ体から力が抜けた。ピストンの時にはなかった、アソコから発せられる異物の生暖かい感触と、ヒリヒリとした痛みをより強く感じる。

 強制的に注がれた官能的な刺激のやり場が無くなり、恐怖と共にビクッとする疼きとして溢れだす。ハァハァと甘い吐息が、抑えられない。

「どうされました? 痛いと言って逃げていては、いつまでたっても治る物も治りませんよ。」

「い、いきなり、なにするん、ですか。こんなこと、なんの意味が、あって…頭おかしいんじゃないの!!」

 先生の突然の暴挙に、頭が混乱する。おおきく、息吸わないと、苦しくて耐えられない。あまりに突然のことに動揺して、気が狂いそうだった。

 先生は、ロボットなのかと疑う程相変わらず清々しい笑顔のままだった。一見爽やかさ溢れるその笑顔は、今の私にはおぞましい物にしか見えなかった。

    
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