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Q 強制受精で生まれる私
第2章 1.0度目
「そんなの、治療に決まってます。不妊治療は身体に大きく負担をかけますので、まずは最短で終わる処置からやっております。」

 最短? どういうこと?

「簡単なことですよ。私とセックスして、あなたに射精する。上手く着床すれば成功です。」

 射精…着床…なに言ってるのこの人!! どうしてそんな常軌を逸していることをさも当然とした顔で言えるの!!

「ふざけないで!!このキチガ、ぶっ!!」

 思い切り強く腰を打ち付けられてしまい、言葉が詰まってしまった。身体の底から天に向けて鈍い衝撃が突き抜け、反動で大きく震えだす。

「いけませんねぇ。麗しい女性がその様な下品な言葉を吐いては。すぐに終わりますから、もう少し我慢してくださいね。」

 このままじゃ、この男に出されちゃう!!目からは涙が滝の様に止めどなく流れ、頭は吹き飛ぶかという程横に振れる。

「それだけは、それだけはいやぁ!!こどもなんて…いいから、早く外してよ!!」

「ここに来てるくせに、嘘はよくありませんねぇ。それより、出血もしてますし、さっさと終わらせましょうか。」

 先生はそう言うと腰の動きを再開した。心なしかさっきよりも強く、速い気がする。それはこのおぞましい淫行のフィニッシュが目前に迫っていることを、何よりも物語っていた。

    
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