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Q 強制受精で生まれる私
第5章 2.0度目
「最高にエッチだよ。ほと…浜園さん。」

 どちゅっと鈍い音が響く。
 とどめの一撃は、私の急所を貫き、溜め込んでいたものを勢いよく解き放つ。
 性の爆風が、私を悦で白く塗りつぶし、衝撃波がマッハで襲いかかる。

「あ。あっあ…うあぁあー!! んああぁあぁああーー!!」

 海老反りして天に向かって吠える。燃え盛る灼熱の太陽にぬくい水がびゅるびゅると注がれ、猛烈な勢いで冷ましていく。それは傷口に消毒薬を塗りたくる様な痛みを伴い、私は無意識に身体を弛緩させる。それと同時に違う熱を持ったねばねばした物を、奥に奥にと飲み込んでいくのを感じる。どくりどくり、びくんびくん、ごくっごくっ、といった一連の単調な動きは私の痺れが取れるまで続いた。

 ぬぽんという湿り気たっぷりの小気味よい音が聞こえる。同時にアソコが少しだけ軽くなり、空気が通っているのを感じる。あぁ、終わったんだ。と虚空を見つめながら思う。

「はい…お疲れ様でした。これで、今日の業務は全て終了です。さぞ、お疲れでしょう。明日は病院はお休みですから、ゆっくり休まれて下さい…寝てもらって構いませんよ。その間にアパートまで送り届けますから…」

 先生が何か言っているけど、頭が働かなくて理解できない。疲れがどっと押し寄せ、まぶたを閉じようと引っ張る。何の抵抗も示さず、すんなりそれを受け入れる。

 また、許してしまった。この男のことを、信用なんかしちゃダメだ。私がしっかりしていれば、こんなことにはならないはずなんだ…次は絶対に騙されたりしないんだから…

 …次?
 何言ってるの私?
 今日のでもし、赤ちゃんができちゃったら、次なんて無いんだよ?
 次こそはなんて…そこまで女として堕ちてしまったの?

 『最高にエッチだよ。』…

 イク前に発した先生の言葉が、脳裏で木霊する。その言葉に恐怖しながら、しかしどこか違和感を感じながら、私は闇に落ちた。

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