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Q 強制受精で生まれる私
第8章 3.0度目
「これに直接出すよりかは遥かにマシだと思いますけどね。太さも通常14フレンチの物を使用する所を、それよりも細い10フレンチ…約3.3ミリですね…の物にしていますから、違和感も少しは軽減していると思いますよ。」

 そう不敵に微笑んでは優しく脅しをかけてくる先生に対し、私は憎悪の眼差しで睨み付ける。言うことを聞かない小動物でも相手にしているかの様な余裕な態度に、私は苛立ちが次々と沸き上がる。

「で。どうするんですか?」

「…さっさと入れなさいよ。痛くしたら分かってるわよね?」

「それは浜園さん次第ですね。デリケートな施術ですから、あまり暴れないで下さいよ?」

 先生から仰向けになれと指示され、不服顔で言う通りにする。ゴム手袋をはめた先生は、その左手で私の花弁をゆっくりと大きく開いていく。そこに赤茶色の丸い物を当てて、上から下へとひとなぞりする。

「んんっ。スースーする…」

「じっとしてて下さいよ。閉じたらまたやり直しですからね。」

 右、左、真ん中。柔らかそうでいてゾリゾリと擦る綿の感触とメントールの様な爽快感を感じたくない所で感じ取ってしまい、モゾモゾと動いてしまう。しかし先生の指がスースーする空気から逃れるのを許さず、その動きさえ私のアソコにむず痒さをもたらす。

「いやぁ。いつまでこれやるの…」

「三回消毒したのでいよいよカテーテルの挿入です。何度でも言いますが、大人しくしていて下さいよ。痛くておしっこもできない体にはなりたくないでしょう?」

「そんないきなり!! ちょ、ちょっと待ってまだ心の準備がー」

 私の静止をよそに先生は間髪入れずにスルスルとカテーテルを尿道に入れていく。いくら細いとはいえ本来物を入れることはない、窮屈な一方通行の穴に入れられて何も感じないということがある訳がない。ツルリとした人工的な滑らかさに背筋がゾワゾワと浮く。
 
「ううぅ。気持ち悪い。やぁあ。」

「ほんの少しの辛抱ですから我慢して下さい。男性と比べて一瞬で到達しますから。」

 先生の発言は言い終える前に証明された。持ち前の手際の良さのお陰か、少しの違和感を与えただけで膀胱に到達した様だ。透明なビニール管が肥沃な口の根本から外に向けて徐々に黄色く染まっていく。
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